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2007.10.16

香水文化

今日はちょっとアカデミックな感じでエラそうなタイトルにしてみました。 マダム大いに語る?の巻。

社内でたまに話題になるのが、「日本に香水文化は根付くのか?」ということ。 規制緩和のおかげで、安価な並行輸入品がマーケットに流れるようになったことやネットショッピングの普及で、香水を気軽に購入することが出来るようになりました。 それによって香水使用人口も、若い世代を中心に増えてきているものと思われます。 では、今後も香水使用者は増え続け、フレグランスを纏うことがあたりまえのことになっていくのでしょうか?

そもそも、既にご存知のとおり、香り「Perfume」の語源は「Per=通して」+「Fume=煙」。 香りの歴史は、焚き火をしているときに偶然良い香りの煙が立ち昇ったことから始まります。 そして神へ祈りを捧げる時に焚かれるようになり、香りとは神聖なものでした。 

さてその後、その「良い香り」をどうしたのかというと、西洋ではカラダに直接つけ、日本ではカラダに直接つけないのです。

では、まず西洋の話。 カラダに直接つけたとはいっても、最初は生きている人でははく高貴な人の死体に詰められた、すなわちミイラの作成に使われたわけです。 生きている人で香りを多用したことで有名なのはクレオパトラですよね。 バラのお風呂に入った後にカラダ中に念入りに香油をふりかけていたといわれてます。 また西洋ではありませんが、楊貴妃はバラの精油を飲んだり、薬草ととも麝香= Muskを混ぜて飲んでいたともいわれております。 飲用してまで自らのカラダから良い香りを発したいなんて、なんて貪欲なんでしょう!!! 香りを発することで神に近づこうとしていたのでしょうか?

一方日本はというと、香木が伝わったのは、仏教と共に中国からです。 香りが生活の中に取り入れられるようになったのは平安時代のようです。 でもクレオパトラや楊貴妃のようにカラダに直接ふりかけたり飲んだりするのではなく、香を焚きしめることによって、空間の香りを楽しんだり衣類への移り香を楽しんだりしていたようです。 日本人が現代においても「ほのかな香り」を好むのは、日本人のDNAの成せる業なのかもしれません。 よく、ガイジンは体臭がキツイから香水を沢山使うなんて言われますが、平安時代の上流階級の人たちは、行水も含めると2~3日に一度お風呂に入る習慣はあったものの、洗髪は、1~2ヶ月に一度。 体臭の少ない日本人とはいえかなり臭かったはずです。 それでもクレオパトラや楊貴妃のようにカラダにつけたり飲んだりしなかったのは、日本人DNAが「ほのかな香り」を好んだからなのではないでしょうか。 またガイジンのDNAは、ミイラの時代からカラダの内部から香らせることに抵抗がないDNAを持っているのではないでしょうか。
話はそれましたが、日本の香り文化はやがて香道へと発展し、ますますカラダにつけることとはかけ離れていくのです。 他方西洋では、古代アラビアのころにアルコールが発明されており、香料の抽出もさかんに行われていたのではないでしょうか。 日本人にとっての香りはあくまでも「固体(香木を粉砕したもの)」ですが、西洋では古くから「液体(抽出物)」なのです。 固体はカラダに擦り込めませんが、液体はカラダに擦り込めます。 固体の香りを他の物につけるするとしたら「移り香」に期待するほかないでしょうが、液体の香りはいろいろなものに混ぜられ、容易に直接賦香することができます。

考えれば考えるほど日本人に香水文化が浸透するのは難しそうな気分になってきました。 でも、「ほのかな香り」を大切にしてきた日本人。 「香水文化」は花開かなくても、「香り文化」が今後も発展していくことに期待しましょう。 浅はかな終わり方になってしまいました。。。最後まで読んでくださった方ゴメンなさい。。。

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